


昨日、長崎県の佐世保市のスポーツジムで、37歳の男が散弾銃を乱射した。
犯人はまだ捕まっていないのでその理由は分からないが、明らかに無差別殺人だ。
亡くなった方や負傷された方、肉体的に負傷はされていないが心に深い傷を負った方々に
心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
世界を見回しても、核兵器を保有している国が保有しようとしている国を阻止する。
自らの身を守る為に銃の所持を許可している国が、銃犯罪をなくそうと躍起になっている。
それを、『正義と平和』という大義名分を掲げて・・・
どう考えても矛盾している。
「核は戦争を抑止する為に必要だ。」というのが、核保有国の言い分だ。
しかし、自ら保有しながら、これから保有しようとしている相手に
「持つな!」と言うのは、あまりにも説得力に欠ける。
以前ニュース番組の特集で、空気銃やボウガンによる動物虐待者の心理の解析を観た。
エアガンを初めて手にした当初は、紙の的や空き缶を撃つだけで満足出来るそうだ。
でも、暫くすると、動いているものを無性に撃ちたくなってくる。
だから鳥や犬や猫などを狙い始める。
矢鴨や矢猫は記憶に新しい。
本当に許せない卑劣な事件だ。
その為に、より飛距離が出るもの、より強力なものへ改造をはじめる。
動物を狙う事に飽きると、次は人間を撃ちたくなる・・・
エアガンやボウガンを保有している全員ではないが、半数以上の人はこの心理の経路を辿る。
実行するかどうかは、その人の理性次第だそうだ。
鶏が先か卵が先か・・・という堂々巡りになるが、
銃があるから人を撃ってしまうのではないかと思う。
核兵器を保有している大国と同等に渡り合いたくて核を保有しようとする。
人と人が交わる以上、考え方の違いなどで、争い事は避けられない。
そこに銃などの武器があるから惨事に発展してしまう。
武力や暴力で物事を解決しようとする。
結局「世界平和の為の核兵器」と言いながら、
「言う事を聞かないと核を射ち込むぞ!」と言っている様なものだ。
口先だけでなく、本当に心から世界平和を望むなら、
まず核保有国が核を放棄するべきだと思う。
核兵器だけでなく、ミサイルや戦闘機や地雷や銃なども・・・
人も動物も木も草花も、命の重さは皆同じだ。
無駄にしていい命など、この世には存在していない。
そういった一瞬で人の命を奪うものを、人類は放棄すべきだと切に願う。
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